みみから。エクササイズ
みみから。エクササイズとは
音楽を聴くと、音の三要素である高低・強弱・リズムにより、言語的記憶や注意・集中力が改善して気分も前向きになります。そして癒しの効果もあることは古くから知られております。
音は、耳で聞くとhear、脳で聴くとlisten toになります。「聞く」と「聴く」、これは全然違います。音をよく聴き、追うと、方向の変化に気づきます。そして知らず知らずのうちに脳の中の脳幹という場所が刺激されます。脳幹は血液循環や呼吸、体温調節なども司るので、この脳幹を刺激、活性させることは生活リズムの是正にもつながり毎日がいきいきしてきます。
では早速、みみから。エクササイズを試してみましょう。
※音を聴くことで脳がどのように反応するのかという普遍的な疑問を、音響研究を通して解析し、その成果物をS&Kサウンドクリエイト(株)にて製作、リリースしております。こちらのHPもどうぞご覧ください。
監修の先生の紹介
坂田英明 先生
耳の機能の老化は30歳ごろから始まるといわれます。しかし、現代のような複雑な社会環境や職場・家庭の人間関係などから受ける精神的ストレス、睡眠不足や過労は、聴覚や生命維持の基本的な働きを司る脳幹にも悪影響を及ぼしかねません。
集中して音を感じることは、脳幹の働きを活発にし、聴覚中枢を中心とした脳血流を促進させ、記憶力や集中力、発想力、理解力などの能力向上に寄与します。また、心地よい音響のリズムを、就寝前や空いた時間などに聴くことは、脳や脳幹の働きを安定させ、リラックス感、充実感も得られ、生活リズムの是正へとつながるのです。
坂田英明 先生 プロフィール
1962年東京生まれ。1999年医学博士。ドイツ・マグデブルク大学耳鼻咽喉科研究員、埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科副部長を経て現在目白大学保健医療学部教授、目白大学クリニック院長(耳鼻咽喉科)。
日本小児耳鼻咽喉科学会理事、日本耳科学会評議員、また厚生労働省科学研究として、分担研究者として取り組んでいる。
専門領域は難聴、めまい、耳鳴りの診断、小児耳鼻科学